「女の子は恋をするとキレイになる」
とは、昔からよく言われることですね。
恋をすると、愛しのアノ人に少しでも可愛いと思われたい!キレイと思われたい!と一生懸命自分磨きに精を出すようになりますから、当然のことなのかもしれません。
しかしそれだけでなく、実は体内では恋をすることで様々な変化が起こっています。
恋愛と美容・・・この2つにはどのような関係があるのでしょうか?
☆恋愛は脳の栄養剤!?

地球上にはたくさんの動物がいますが、恋愛をする動物は人間だけです。
人間以外の動物は種の存続のために子孫を残し、相手を選ぶときも「より強く、より生き残れそうな」相手を選ぶのみでそこに感情を差し挟むことはありません。それに比べると人間がパートナーを見つけ互いに結びつき合うまでには紆余曲折、様々なステップを必要とします。
人間の行動の多くをコントロールしているのは脳であり、恋愛という人間特有の現象においても、脳の中はめまぐるしく変化しています。脳全体の中で特に高度な働きをしている部位を前頭眼窩皮質(眼球を覆っている骨)と言いますが、恋愛をしている人はこの部位が非常に活性化しています。
そしてこの部位は体内ホルモンをコントロールするHPAアクシスという部分とも密接に関係しており、これが体内に様々な変化をもたらすのです。
例えば誰かのことを思ってドキドキ、ウキウキすると快楽ホルモンと呼ばれるドーパミンや幸せ気分をもたらしてくれるセロトニンが盛んに分泌されるようになり、脳内は幸福感で満たされ安定した状態になります。
☆より女性らしくなるために!エストロゲンとは?
ドーパミンやセロトニンの働きによって脳内が安定化すると、更にエストロゲンという女性ホルモンが活発に分泌されるようになります。このエストロゲンは「女性をより女性らしく」してくれるためのホルモンで、下記のような働きがあります。
- 月経のリズムを作り、妊娠/出産の準備をする
- くびれや胸など、女性らしいカラダ作りに作用する
- 細胞分裂を促し、肌のターンオーバーを活発にする
- 皮脂腺の働きを低下させ、ニキビや角栓を防ぐ
エストロゲンは以上の働きから「美肌ホルモン」とも呼ばれ、女性らしいツヤとハリのある肌を作るためには欠かせないホルモンです。
月経の前後になると肌荒れをする、という経験のある女性は少なくないと思いますが、これは月経のためにエストロゲンを含む女性ホルモンが大量に失われるからです。
「恋をするとキレイになる」というのは単なる噂や思い込みではなく、こういったホルモンの働きによるものでこれは科学的にもきちんと実証されています。実は男性の体の中でもエストロゲンは分泌されており、血管の老化による動脈硬化や高血圧、心筋梗塞などの病気を予防してくれています。
☆日常の何気ない幸せも・・・恋愛ホルモン活性化!

エストロゲン以外にも、恋愛によって活性化されるホルモンは多数あります。
例えば比較的初期に多く分泌されるのはPEAという別名「ときめきホルモン」。
これには食欲を減退させ、集中力を向上、眠気を吹き飛ばすといった働きがあるので、恋をしている人がどこかハイに見えるのはこのホルモンのせいかもしれません。
あるいはエンドルフィンのように心地よさを感じさせてくれるホルモンも多く出されるようになります。
「でも、今は恋をしていない・・・」そんな人でも心を満たすような「ときめき」を日常生活にプラスするだけでも恋愛ホルモンを活性化させることが可能です。
憧れの俳優やアイドルを夢中になって応援したり、趣味に没頭したり、“幸せ”を感じる瞬間を増やすだけでも恋愛ホルモンの分泌は促されます。
また、ホルモン分泌を促すイソフラボンを多く含む大豆製品やボロンという成分を含むキャベツなど、似た働きを持つ食べ物を摂取することでホルモンを活性化するという方法もありますので、それらをうまく組み合わせ、女性らしい美しい美肌を目指してみてはいかがでしょうか。